「ペスト医師と巡るプラハ疾病の歴史散策」の楽しみ方
Airbnbでは各国にいるホストの人たちからのアイディアで,特長のあるオンライン体験をいち早くサービスとして提供しています.
宣伝の写真に魅かれたのと,プラハの旧市街の街並みをどのようにオンラインで巡るのか関心があり「ペスト医師と巡るプラハ疾病の歴史散策」というオンライン体験ツアーに先日参加してみました.
黒死病が蔓延した時代に都市から雇われ,貧富の隔てなくペスト病の患者を治療した医師が感染予防のために着ていた特徴的なコスチュームを着た人がゆっくりとプラハの旧市街を巡るzoomを使った1時間30分のオンラインツアーで,演劇仕立てと説明にあったので,てっきりペスト医師のコスチュームの役者さんがプラハの市街を周りにいる人に気を使いつつ演じながら巡るツアーかと思っていたのですが,実際は,夜のプラハの街で撮影された映像を元に制作された動画を見ながら家にいるガイドさんが黒死病の歴史をメインにしつつ,他の時代も含めプラハ旧市街の建造物や彫刻の解説をしてくれるツアーでした.
リアルタイムのプラハの街並みが見られないのは残念でしたが,ロックダウン直前に市に許可をとって2日かけて撮影した無人のプラハの旧市街の様子はペスト医師のコスチュームの人が歩いているだけで時代がタイムスリップしたようなリアル感がありました.
zoom画面共有で再生される動画のキャプチャ画面
この日はツアー受け入れ最大人数の10名が色々な国から参加しており,zoomで話をしたりチャットで質問しながらツアーが進行していきました.最初に参加者が全員自己紹介したり,自分の国の好きな食べ物やイベント,チェコやプラハへの旅の経験などを紹介しあうアイスブレイク,ツアー後も今の各国の状況などを少しおしゃべりして情報を共有するなどし,コロナ禍の共通した体験を国を超えてシェアすることができました.リアルタイムのオンラインツアーだからこそ,普通なら会うことのない人たちがオンラインで出会い短い時間を共有できる面白さがあって,おそらく参加する人たちによって同じ体験も違ったものになるんだろうなと思っていたら...実はオンラインでもオフラインでも旅の本質的な楽しみというところはこういうところにあって,オンラインでも本質は失わず楽しめていることに気づきました.オンラインならではの旅の楽しみ方,これからどんどん創造されていくかもしれません.
余談ですが,イギリス北部から4人グループで参加した人たちはメンバーの1人が誕生日で集まってお祝いできないので,誕生日パーティの代わりにみんなでツアーに参加したと言っていました.その日の主役がアイスブレイクで紹介してくれた好きな食べ物 pie barm.パイをパンで挟んだイギリス北部の人にとってはソウルフードのようです.お好み焼きをおかずにご飯を食べるイメージでしょうか.いつか食べてみたいです.
Serving Suggestion - Pie Barmより引用:
https://ilovepoundbakery.wordpress.com/2015/11/27/pie-barm/